この記事では、深原にな先生の漫画『初恋事変』15巻のネタバレ・感想を紹介します。
『初恋事変』15巻のネタバレ紹介
沙奈と出会う前の孝一の日常
幼い頃の孝一はいつも親から優秀な兄と比べられていました。
吉田家一族の希望の星が兄で、どこへ行っても話題の中心。
そんな環境で孝一も自分も期待に応えたい、いつか兄の様に皆の頼りになる存在にと必死に勉強。
ところがある日、自分にはやりたいことがあると両親に伝えた兄は家のことは孝一に任すと伝え、出て行きます。
出て行こうとする兄を引き留めた孝一。
孝一は自分には無理だと兄に伝えますが、兄は自分より賢いからもっと自信を持てと肩を叩き、それが兄を見た最後になるのでした。
孝一とは別の所で両親は連絡を取り話し合いは続けていましたが、しばらくして海外へ。
結果、孝一が後継ぎとして指名されたのでした。
孝一は家を出るつもりもなく必死で努力はしていましたが、やはり家族は親せきの悲しみは大きく埋められず…。
周りからは兄が出て行って残念がる声と孝一が出て行けばという声が多かったそうで、実際孝一もそう思っていました。
そんな頃、生まれて初めて門限を破った孝一。
タバコに夜遊びには興味は大してありませんでしたが、そんな非日常が現実を薄めてくれていました。
高校生になると決められた学校、決められた生徒会、部活に入り過ごす日々。
問題無く高校生活を送っていましたが、ある日油断をしていた孝一。
タバコを吸っている現場を教師に見られてしまい、停学か退学になるかもと焦る孝一。
ただそうなれば両親は自分に何か言ってくれるのだろうかと考えます。
すると教師は見なかったことにするからしまうよう指示し、理事長から任されてるから問題があったら困ると言い出します。
そして後で職員室に来るようにとだけ残し、教師はその場から去って行くのでした。
それだけ、自分のことなんてどうでもいいんだと考えながら、屋上で空を見つめる孝一。
拗ねたような感情で過ごしていると、屋上の扉が開きます。
誰だと見ると金髪をたなびかせた沙奈でした。
普段の様子と違い、その時は寂しそうな後ろ姿がいつもと印象で別人に感じた孝一。
その日以降、何故か沙奈のことが気になり始めるのでした。
沙奈は見た目は目立つが成績も良いし問題行動もなかった為、自分とは似たもの同士だと感じた孝一。
しかし、違ったのは沙奈は自分の弱さと向き合い戦っていて、諦めずに前を向こうとしていたこと。
その上、自分だけじゃなく孝一のことまで気にかけ不器用だけどまっすぐ。
そういうのは疲れたと思っていた孝一の心を温かくしていきます。
家まで押しかけ目の前で泣き喚く沙奈に、自分を好きになってくれてありがとうとお礼を言う孝一。
沙奈が泣き止むとどうやって家まで来たのか質問。
沙奈は言いにくそうに大和が送ってくれたと伝え、偶然とはいえごめんと謝罪。
孝一が嫌なら2人では会わないよう気を付けると言う沙奈に、孝一は笑いながら大丈夫とおでこを合わせます。
幼馴染だから今更避けたりする方が不自然だと伝え、更に沙奈が自分をこんなに大好きだとよく分かったからと笑います。
改めて言われ顔を赤くする沙奈と抱き合う孝一でしたが、何やら胸の奥がざわつきます。
それから孝一は今まで気にならなかったのに、この日を境に気になり始めます。
そんなある日、大和を呼び止めた孝一は初めましてと挨拶し少し話をすることに。
困惑する大和に沙奈を孝一の家まで連れて来てくれたことの話を始めます。
大和は勝手なことして悪かったと謝罪し、沙奈とはただの友達だと伝えます。
すると孝一は沙奈から聞いたから知ってると返します。
続けて、孝一は自分とも友達になってくれないかと大和にお願いするのでした。
『初恋事変』15巻の感想・考察
今回は孝一の過去がメインのお話でした。
優れた兄と比べられるという良家に良くある問題を孝一も抱えていたそうです。
兄が出て行き、後継ぎが孝一になってからも周りからのヒソヒソ話は精神的にきそうです…。
そんな孝一の心は凍っていましたが、それを溶かしたの沙奈なのでした。
ただ、大和が沙奈を連れて来たことに心がざわつき始めた孝一。
もしかしたら嫉妬心が芽生えたのかもしれません。
最後のシーンでは大和に友達になろうと伝えた孝一。
再び三角関係にならなければいいのですが…。
まとめ
以上、『初恋事変』15巻のネタバレ・感想考察の紹介になります。
兄が出て行き孝一が後継ぎに…。
しかし周りの目は孝一と兄を比べるのでした。
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