かつてクラスメイトを蹂躙してきた胸糞男子が、高校入学後にある事件で記憶喪失になり、闇討ちの如く虐めてきた人間から復讐される漫画『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』6巻の、
をまとめて紹介していきます!
※登録後31日以内に解約すれば月額は発生しません!
『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』6巻の見どころ・ネタバレ
あれから10年後…
とあるフードコートでうどんを食べている悠介は、見た目は完全にホームレス。
テレビでは、「廃校舎から白骨遺体が発見された事件」について報道されていました。
会計の時、所持金不足で困っていた悠介を、見逃してくれたのはアルバイトの藤森茜。
ここから始まる6巻は、悪魔のような父親DVから逃れる兄妹を助け、兄妹たってのお願いで居候し始める悠介が、その兄妹家族を破壊していくストーリーになります。
その兄妹には一切手を下すことなく…
以下、完全にネタバレになりますので、ご注意ください。
57話|兄妹を蝕むアクマの義父
20歳の藤森蒼志は、女子高生の妹・茜と、保育園生の妹・緑との3人家族暮らしで、必死に建設現場で働き、家族を養う人望厚い青年。
かつて、亡くなった母親の再婚相手の義父から、DVの限りを受け、飢餓とも言える貧困状態に耐え抜き、ついに脱走に成功する3人。
中卒で働き始めた蒼志は、家族の大黒柱として、貧しいながらも笑顔溢れる暮らしを送っていました。
しかし、ある日、蒼志が仕事から帰宅すると、目に飛び込んできたのは、茜に襲いかかっているイカれ顔の義父。
渾身のパンチを振りかざす蒼志に、ナイフを突き付け金をせびる義父。
こっそり逃げ出し、助けを求めるて走り出す緑ですが、転んでしゃくりあげながら泣き出します。
そんな緑に手を差し伸べたのが、斎藤悠介でした。
58話|頸動脈にナイフを当てる悠介
力及ばず金を巻き上げられてしまい、睨みつける蒼志にキレた義父が、ナイフで目を突き刺そうとします。
その寸前、やってきた悠介が腕を掴み、なんの躊躇いもなく自分の頸動脈にそのナイフを突き立てて、
「ほら、どうした?何で抵抗する?殺すんじゃないのか?…なぁ!?」
その見たこともない目を見て恐怖した義父は、奇声をあげて早々に退散。
(緑がこの人を連れてこなければ、俺たちは今頃…)
不甲斐ない自分への怒りと悔しさを抑える蒼志。
そして、命の恩人である悠介に、夕飯を食べてって欲しいと引き止めます。
59話|羽生ダムで発見された変死体
風呂から上がってヒゲを剃って、若返った悠介に感嘆の声をあげる蒼志たち。
夕飯は、5歳になった緑の誕生日ケーキ。
蒼志は悠介に、バックパッカーの話してもらい、最近は羽生ダムの近くに行っていたと聞きます。
夜も更け、眠たくなった緑を寝かしつける茜。
兄妹が受ける義父のDVを見て、大人に怯えるようになった緑が、悠介になつき始めたことに感心する蒼志は、
「しばらく一緒に暮らしませんか?俺達と」
家賃も飯代もタダで居候してOKという蒼志に、戸惑いを見せる悠介は、見ず知らずの自分より警察や他の人物を頼るべきだと断ります。
ただ、警察は義父に良いように丸め込まれ、他の大人では緑が怖がってしまうからだと懇願する蒼志。
シーンは変わり、羽生ダム周辺。
そこにいたのは、顔の判別がつかないほど殴られた変死体を発見した警察。
そして遺体は、ボートの上で手足を縛られていたとのこと…
60話|茜が見た悪夢とは?
悠介と一緒に暮らしてから2週間が経過。
その朝、茜は風呂場で上半身裸の悠介を見て、照れるも、痛々しい背中の火傷にギョッとします。
悪い夢を見て寝汗をかいたという悠介に、どんな夢か聞いても笑ってはぐらかされる茜。
兄には、悠介との他人行儀の距離感をなんとかしろと言われますが、名前も呼ばれたこともない悠介に対し、一歩引いてしまう茜。
そんな茜は、登校前と放課後は妹の送迎、学校では成績上位、夕飯の仕度や家事も担当。
知らぬうちに疲労が溜まり、ついに緑のお迎え時に倒れて、意識を失った茜。
そんな茜が見た悪い夢は、身近な人々に「偉いね」と可哀想なものを見る目で言われ、耳を塞ぐ自分。
ハッと目覚めた茜は、自宅の布団の中にいて、そばにいた悠介から言われました。
「悪い夢でも見たか?」
61話|絶対的な信頼を得た悠介
運んでくれた悠介に、自分の心を見透かされている気がした茜。
夕飯の仕度に向かう悠介を制する茜は、自分の手を見て思い出す悪夢。
ネイルで楽しむ高校の友達。
それとは真逆の、家事に専念する自分の荒れた手。
「私ってそんなに偉い?」
周りの人が褒める声が、自分の置かれた境遇が、いかに可哀想なのか自覚させられる。
そんな卑屈な言葉が堰を切ったように出てくる茜に、
「そこまでにしておけ」
「俺は別にあんたのコト、偉いとも何とも思わなかったけどな」
悠介に映った藤森家とは、互いに家族の為に支え合う仲のいい兄妹。
それを聞いた茜は、
「いつの間にか、溜まっていたものが綺麗になくなってる。変な人(笑)」
まるで呪縛から解き放たれたような、スッキリした様子で笑います。
羽生ダムから新たな女性遺体が発見され、男性遺体とは逆に、外傷ゼロでダムの底に沈んでいたようです。
そして、状況整理をした刑事な、男性撲殺の犯人像をこのように推測します。
「絶対的な相手の信頼を勝ち得た上で、いきなりガツン!」
「人の心を弄んだ上で殺すなんて、悪魔の所業だな」
62話|加地がいう悠介の魔法とは?
あれ以来、茜が悠介に惚れてしまったことに気づき、一人悶々とする蒼志。
職場の先輩・加地が話を聞いてくれて、ここ最近の蒼志が目に見えて明るくなったこと。
何か背負ってたものが軽くなった感じがすること…そして、
「ずーっと面倒見てきた俺や、皆を差し置いて、お前をいきなり信用させちまうんだからさ〜」
「一体、どんな魔法をかけたんだってな」
そして、ここらが潮時。つまり、赤の他人と一緒に暮らし続けるのは…
職場から出た悠介と落ち合った蒼志は、意を決して出て行ってもらうよう言おうとします。
その時、悠介の携帯に茜から電話が入り、出たと思ったらすぐに切り、
「あの悪魔(義父)の仲間に追われてる、助けてって」
63話|犯人に金を手渡す悠介
茜が奴らに追われている場所は見当がつく。
そう言い、迷うことなくトンネルに辿り着く悠介と、その後を追いかける蒼志。
茜を押さえつける犯人は、携帯カメラで現場を撮っている悠介と、向かってくる蒼志に気づき、茜を解放して車で逃走。
そして、蒼志ではなく、悠介の胸に飛び込む茜。
さらに、悠介は犯人を探すと言い、付いてこようとする蒼志を凄い目つきで「来るな」と制します。
そのあと、緑のお迎えにいった二人。
しかし、悠介のことが心配でたまらない茜は、探してほしいと頼みます。
悠介を探しに、走り出す蒼志は思います。
(茜が必死に助けを求めたのは?あの時、一番頼りにしたのは?俺でなくあの人だ)
そして、悠介が知らない男と対峙しているのを見つけ、電柱から様子を覗く蒼志は、信じられない光景を目にします。
悠介が男に1万円を手渡すところ。
そして、こちらに向かってきた顔が、悪魔のような笑い顔だったこと。
64話|加地の信頼を勝ち取る悠介
茜を襲った犯人の件を聞くも、「逃げられた」と答える悠介に、
(あの金を渡した男は誰?)
と、違和感を覚える蒼志。
また、一発で犯人の居場所が分かった理由を尋ねるも、
「新天地に来たら、人目の付かないヤバい場所を把握している」
と答える悠介に、腑に落ちない様子の蒼志。
自宅に戻ると、加地が妹たちと一緒に待機していて、悠介にお礼を言います。
「ここにいる間だけでいい。こいつらのこと宜しく頼む」
この状況で助けられたら誰だって感謝するし、この一件で茜も確実に悠介に心を掴まれた。
そして、蒼志は自分の無力さを知られ、悠介に家を出るよう言い出せる空気ではなくなる。
翌朝、茜は悠介が出て行くことを拒み、当分は一緒に暮らすことが決定。
そして、蒼志は昨晩の悠介に対する疑念を晴らすために、仕事に行く悠介を追いかけて、
「昨日の夜、会ってた人、あれ誰っスか?」
「あの時、渡していた金、あれ何なんスか?」
笑顔の蒼志に対し、口封じをする犯人のような形相の悠介。
65話|自作自演を信じたくない蒼志
「ただの昔なじみだよ」
バッタリ出会って、昔借りていた金を返していたという、見え透いた嘘をいう悠介。
いよいよ、ゲスな推測が真実味を帯びてくる蒼志。
(悠介さんが、金で雇って茜を襲わせた「自作自演の役者達」)
あの時の笑顔の意味は、
(せっかく手に入れた居心地のいい住み家を、手離さないという思惑が上手くいった)
引き止めようとする蒼志を睨む悠介。
「疑ってんのか?俺を…」
ダムの被害者・豊田大・千恵夫婦は、近所の人の印象では、
「親の遺産があるだけの、冴えない中年旦那」
「引く手数多の、美人の若妻」
意外にも夫婦仲は良好だったものの、ある日飼っていた犬が帰ってこなくなり、夫婦仲がこじれ始めたよう。
そして、その「ユーちゃん」という犬の変わりに、別の新しいユーちゃんを拾ってきたとのこと。
犬ではなく人間の…
66話|涙の懺悔から悪魔の笑み
悠介は全てを暴露します。
茜と犯人の場所が分かった理由→あらかじめ決めていた。
昨夜、一緒にいた男→茜を襲った奴らの一人。
あの時、渡してた金の意味→そいつらを雇ったバイト代。
「住み心地のいい寝ぐらを、改めて確保するために…なーんてな」
辻褄が合ってしまい参ったと、ヘラヘラする悠介に混乱する蒼志は、本気で悩んでいたと向かっていきます。
「アンタ、なんてズルいんだ、斎藤悠介」
その途端、急に人が変わったように、地面に這いつくばるように懺悔する悠介。
「お前達を裏切るような真似だけは決してしない!それだけは信じてくれ…」
その姿を見て、何にも動じない悠介が、一度信じると言った相手から見放されることには、ひどく怯えていることを悟り、
「待ってますから(信じてあげよう。しょーがねーなー)」
という蒼志は、口笛を吹きながらスッキリした感じで帰宅します。
そして、涙を拭いた悠介は、作戦成功した子供のような得意げな顔。
悠介を向かい入れた夫婦は、最初は3人で、そのうち妻・千恵と悠介の2人で…
そして誰も家から出てこなくなり、怒号が聞こえるようになったとのこと。
しかし、悠介は何もしていなかった様子。
刑事の考えは鋭く、
「その人間が虐げていい存在だと認識されれば、相対する誰かは、自然、支配的・暴力的になり得る」
そして、何もせずに意図的にそれをやり遂げ、夫婦間を壊していったなら、それは悪魔だと。
※登録後31日以内に解約すれば月額は発生しません!
『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』6巻の感想・考察
10年後の斎藤悠介が、人に心に取り込むスキル「マインドコントロール」が、さらに高まっていて、背筋が凍る思いでした。
マインドコントロールで攻略!?
1巻〜5巻の高校(中学)編での悠介は、脅迫・傷害・婦女暴行、そして殺人の実行犯として、捕まったら一発アウト少年院行きの世界でした。
しかし、6巻では自分の手を一切汚さず、関わった人間たちの歯車を狂わせ、崩壊するまでの一部始終を、鑑賞できるポジション。
つまり、自分がプレイヤーではなく、コントローラー側としての楽しみに目覚めたと考えられます。
クリアの条件は、家庭の崩壊とでも言いますか…
事前に仕込んでおいた数々のトラップにより、感情を誘導させ、家族間での不信感・不和を増殖させること。
そして、自分はセーフティゾーンにいながらも、豊田夫妻のように殺し合いをさせる最凶ゲーム。
今回6巻でターゲットとなった、藤森3兄妹へも周到な仕込みがなされましたね。
『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』をお得に読む方法
『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』を漫画で読んでみたいという場合、動画配信サイト「U-NEXT」なら登録後すぐにトライアル用の600Pを使用して1冊無料で読むことができます。
登録も3分くらいで済むので、今すぐ読んでみたい方にはオススメですよ!
※登録後31日以内に解約すれば月額は発生しません!
さいごに
以上、『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』6巻のネタバレと感想でした。
では、再度内容をチェックしていきますね。
- 兄妹を蝕むアクマの義父
- 頸動脈にナイフを当てる悠介
- 羽生ダムで発見された変死体
- 茜が見た悪夢とは?
- 絶対的な信頼を得た悠介
- 加地がいう悠介の魔法とは?
- 加地の信頼を勝ち取る悠介
- 自作自演を信じたくない蒼志
- 涙の懺悔から悪魔の笑み
- 壊れだす蒼志…矛先は茜
- 夫殺害の犯人は妻!?
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^