この記事では、単行本『監禁嬢』8巻のネタバレと感想を紹介します!
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監禁嬢8巻のネタバレ
8巻の見どころは全部で9話分ありますので、順番にネタバレしていきますね!
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Point1(62話)
舞が肉の塊に見えたのは…
“故郷で彼は業を知る”
全てを見透かすようなカコの言葉に、背筋が凍る麻希。
その頃、翔一に手を降る舞は、来店してくれたことに喜んでいる様子。
ただ、その姿はカコを模写したくらい酷似していて、心境は穏やかにはいられない裕行。
翔一が紹介するかたちになり舞は思い出したように、“ヒロじゃーん!ひさしぶり!”と、隣に座ります。
そして、回想したシーンは中学の体育祭。
皆で円陣を組んだ時に、ちょうど隣が舞だった…
汗の匂いや汚くはないかと気になって聞く裕行ですが、カラッと“大丈夫”と言って、組んでくれた舞。
帰りに、舞から腕輪をもらい“お揃いじゃけぇ”と、整った綺麗な顔を向けた舞を思い出します。
ただ、ここにいる全く同じ顔の舞には、
“誰だコイツ…!?なんだコイツ…!?”と、まるで舞の皮を被った肉の塊にしか見えない裕行。
恐怖に戦慄する裕行。
舞が席移動した先で、尻を弄られる姿を見て、“ダメだ翔一!わけわからん!”と、しばらくして店を出る二人。
何が舞をこうさせたのか…!?
翔一が“後悔すると言った”意味を、やっと理解する裕行。その様子を見て翔一を問いかけます。
“舞ちゃんがどうなっとったらお前はよかった?”
感傷的にならないことを押されてラウンジで別れる二人。
つくづく身勝手な自分に嫌気がさす裕行は、そのままラウンジで舞が終わるまで待ち、舞もそれを承諾。
そして、一部始終を影から見ていた刑事・西田は…
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Point2(63話)
舞が裕行を恨んでいるのか…
閉店後に、舞がやってきて一緒に中学時代に行った、トンネル公園に向かいます。
西田は引き続き尾行しながら、二人の会話に耳をそばだてています。
“…家来れば良かったのに”と、母もいるけどと誘うつもりだった舞ですが、さすがに柔らかく断る裕行。
そして早速、南京錠をつけた茶髪でつり目の女を知らないかと尋ねますが、全く心当たりのない舞。
それならと、地元で自分に恨みを持っている同級生はいないかと質問を変えます。
すると、次々と女子の名前を挙げる舞ですが、なんの接点も無いし、一体何をしたのかと固唾を飲む裕行。
“そりゃーそーじゃろ。だってヒロって鈍感じゃん”
裕行を好きだった女子は、彼が全く興味を持っていないことを察し、引いていったわけです。
“君は自分にしか興味が無い”
そう言い切られますが、それなら“舞は…?”と、本人に聞きます。
ブランコからジャンプして着地のタイミングで、“どーじゃろね…”と翳りのある表情のまま曖昧に答えます。
そのまま遊具のような土管の中に入り、“なんで助けてくれんかったん?”と、自分が引きこもり時代に裕行が来るのをずっと待っていたと伝える舞。
自分でも当時のことはよく分からず、別れた後だったからと適当な答えを見つけます。
でも、今さら遅いけれど、来てくれたことが嬉しい舞は…
“ええよ。しよう”
舞にのしかかられた裕行。
彼女にとって、裕行が来たのはそのためなんだと言わんばかりに…
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Point3(64話)
行為を果たした裕行の一言とは…
上に乗った舞は、自分が知っている過去の姿とはまるで対照的でした。
あの中学の夏…自ら初体験を誘ってきて、二人で神社の中に入ります。
その時の裕行は舞を押し倒す格好でしたが、今は自分が舞に支配されている…
初の時は、躊躇する舞の気持ちを置いていき、ゴムの封を切って装着する裕行。
今は、ズボンの中に手を入れて弄って来る舞の姿に、もはや感情はどこにも無い。
そのまま挿入して、前後に動きながら息荒い声は喘ぎ、そばで見ていた西田も気まずい様子。
遊具から覗く夜空には、東京では見られない満面の星が散りばめられ、感情とは相反する光景のまま絶頂を迎える二人。
そのまま息を整えた裕行の第一声は“気持ち悪い”。
“…ヒロ…償ってよね…舞の選択肢の全てを奪った。全部ヒロのせいなんじゃけぇ”
夜空に映えたオゾマシイ舞の顔は、裕行が知る中学時代の彼女の面影はどこにもありませんでした。
その頃、カコは監禁中の麻希に話しかけていました。
“…業を知らない彼は無礼者。存在しているだけで人は罪になる”
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Point4(65話)
舞に接近するカコはの手には…
“ヒロと初めてしたあの時から…舞は人が怖くなった”
裕行に選択肢を奪われた責任を訴える舞。
同じ時、小屋の中で麻希に話しかけるカコ。
“『俺は何もしてないのに』『なんで俺がこんな目に』…と”
舞は、裕行との行為がトラウマとなり、人間不信に陥りました。高校ではイジメられ、20歳に両親が離婚。
母の都合で地元に残らざるを得なくなり、スキルもない舞は、仕事も水商売くらいがせいぜい。
当然、償ってくれるものと希望を見出し“舞と一からやり直そうっ…!!”と裕行を見下ろしますが…
繋がったままの裕行は、そのまま自分のソレを引き抜き、垂れ流れてくる白濁液も気に留めず、ズボンを履きながら、逃げるように去っていきます。
残された舞は、遊具の穴からこぼれ出す、白濁液の幻影に汚れながら無情の人生に身動きが取れない…
一方、カコは舞と裕行の様子を想定しながら、“相対的に何かが生まれれば何かが滅び、得れば失う”と、麻希に話を向けます。
そして、小屋内にあった工具のハンマーを手にします。麻希は自分が殺られると思いましたが、そうではなく彼らの様子を見に行くと言って、戸を開けます。
雪降る夜に、一瞬立ち止まりますが、そのまま歩いて行ってしまいます。
刑事・西田は舞が帰宅したアパートにたどり着き、表札を見ると「小野寺」の表記。
離婚後、苗字が変わっている可能性を考え、再度調べてみようと踵を返すと、向こうからやってきた人物に衝撃。
首から南京錠をかけ、どう見ても何もない雪夜を歩くのは不自然な女。
そのまま堂々と歩いてすれ違った瞬間、“あっ”と声を上げてしまい…
どう見ても、重要参考人として自分が追っていたカコ本人。
“何か?”
その西田の問いに振り返るカコは…
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Point5(66話)
カコと刑事が遭遇してしまい…
女の風貌からして、東京ならまだしも田舎の雪夜に…まさかなぁ。
笑顔を崩さず、職務質問させてもらいたいと警察手帳を出す西田。
カコも最初は応じて、身分証も財布も持っていなくて、スマホで飲み物を買いに出ただけと答えますが…
“藤森麻希”
そして、カコが今まで手を下してきた(と推察される)被害者の名前を上げ、その反応から西田の読みは確実なものと判断。
“逮捕状はあるんですか?”
職務質問も任意だと言い、そのまま先を行こうとするカコ。逃すわけにはいかない西田はそれを追いかけますが…
振り向きざまにハンマーで鼻を横殴りにされ、倒れこむ西田。
“涼しい顔して…ホンマはエラい焦ってんなぁ…!”
これでしょっぴけると言う前に、足を殴られ唸り声をあげ、馬乗りになられていよいよヤバい状況の西田。
“あと少しなんです…!アナタじゃダメなんです…!邪魔しないでください彼と私の邪魔を!”
しかし、西田もカコの目に指をツッコミます。危険を察して素早く身を引かせるカコ。
このまま西田は、カコを現行犯逮捕できるのでしょうか…
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Point6(67話)
首から背中に大きな傷が…
“ここで殺す”
立ち上がった刑事・西田に対峙し、攻撃態勢になるカコ。
しかし、ハンマーを振りかざしたカコの腕をさらい、投げ飛ばす西田。
傷に動きが鈍ったところを逃れようとするカコですが、西田が締め技で押さえつけ…
その頃、外が騒がしいと感じた舞は、トイレの窓を開けると、ちょうどカコが西田に捕まっている最中で唖然。
顔を見られたカコは、西田の傷口を掴み、怯んだところで西田の頭をハンマーで殴りつけて逃走。
一方、裕行は妹の愛と喧嘩の果て、顔面の左目下に爪を食い込ませて流血させている、おぞましい夢を見ていました。
そして、部屋にはSL汽車のオモチャが走っていて、その奥の部屋では父が眠っていました。
妹の“助けて”という声に反して、なぜか変形する父の顔が移り、一気に目を醒ます裕行。
ちょうどスマホが鳴っているのに気づき、電話先は西田。
“…岩野さん…そこにおったらアカンッ…早く逃げるんや!”
カコが追ってきたことと、彼女の首から背中に傷があったことを知らせ、そのまま途絶えます。
電話の先からは救急車のサイレンが聞こえ…
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Point7(68話)
愛が突き放すほどエゴに縛られる裕行
“死んだ…!いや死んでない!?”と、繰り返しながら車窓をドンッと叩き、
“もうダメだ…遅いっ…!最後まで絶対気を抜くな!”
叫び声を上げながら、車を走らせるカコ。着いた先は、麻希を監禁した小屋。
“ごめんね麻希ちゃん、お別れだ”
そう言って、鍵をつき立てるザクザクと音を鳴らせ…翌朝、返り血を浴びた顔のカコが玄関ドアから現れました。
一方、裕行は刑事・西田が搬送された病院にいる愛に電話。一命は取り留めたことを聞き、“顔の傷 本当に悪かった”と今更ながらに謝り電話を切ります。
カフェハウスこはるびハッピーに行き、舞とお茶で暖をとる裕行。
やはり、裕行が逃げた後に、カコらしき人物がやってきて、西田を襲った現場を目撃したとのこと。
“いよいよ責任とってよ。舞を巻き込んだのはヒロなんじゃけぇ…”
不安が押し寄せる舞に迫られる裕行。
話をはぐらかしたいのか、些細な喧嘩から妹に一生消えない傷を負わせてしまった罪悪感を話しだします。
それが、最初に人を傷つけた記憶。そして、舞にとっても最初に傷ついた記憶。
でも、裕行としても初体験後に感情的に拒絶され、傷ついた自分がいる。
それを、その後の人生までも狂ったと喚いて責任転嫁をするなと、言い放つ裕行。
分かったと言い、そのまま千円札を置いて席を立つ舞は最後に…
あの時の裕行が怖かったから逃げただけ。なぜなら…
“だってあの頃、することしか頭になかったじゃん”
そして、南京錠の女が裕行に何をするのも勝手だと、言い残して別れる舞。
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Point8(69話)
雪の踏切で思い出したこととは…
カフェハウスこはるびハッピーから出ると、すでに雪は止んでいました。
そのまま当てもなく雪道を歩きながら、カコや文未乃から言われたことを反芻する裕行。
“いけませんよ…過去から目を逸らしたら”
“そーやって、主観によって記憶を書き換えて正当化せーへんと”壊れてしまう。
自分にしか興味がない…“だってあの頃のヒロ、することしか頭になかったじゃん”
さっき、舞から言われた突き放された感情。
断ち切れない過去の闇が明るみに晒され、やり場のない憤りがこみ上げてきます。
“首から背中に傷が…”一体、傷とは何のことか?
爪を噛みながら、踏切待ちをしていると、ある一言により一気に過去の記憶がなだれ込みました。
“アナタが私を思い出せないのは…アナタがアナタを忘れたからです”
口元を抑え、瞳孔は開いたまま、何の迷いもなく一直線に走り出した裕行。
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Point9(70話)
純粋に求めていたあの頃とは?
舞が言ったとおり、あの頃の自分らは性にのぼせていたと、記憶を手繰り寄せる裕行。
あまりの慌てように、凍った路面に足を滑らせ転び、側の姉弟に笑われますが、逆に気をつけて遊ぶよう注意を促します。
かなり恥ずかしい…でも、それ以上に舞との記憶を遡ることに集中。
“ねえ…舞…もっと強く握って…”
中に入れるのに抵抗がある舞は、裕行が上になる体勢でソレを握って、擬似的な行為をしている記憶。
舞いわく、姉から“体は大事にしなさい”と忠告され、本番はNGだとトイレ鏡で髪を整えつつクラスメイトに笑われます。
“あ…ヒロ…今日も放課後和崎ん家なー”と、翔一からの誘いに間延びした返事をしたところまで思い出す裕行。
立ち入り禁止のフェンスを飛び越え、目の前にSL汽車が現れました。
彼女がいてもさせてもらえない…
そんな発散されない性への異常な執着と興味。
はけ口がないのだからと仕方なく、誰も疑問に思うことなく当然のように…純粋に行っていた。
男友達同士で、口を使った性処理の遊びを…
口を抑えてSL汽車の中に入ると、雪玉を投げられ、その先に座っていたカコ。
“待ちくたびれましたよ、岩野さん。でも、ここに来たってことは…思い出してくれたんですよね?”
そう言われて、記憶の蓋を開けるようにゆっくりと答える裕行。
“合原陽太。お前、男じゃろ”
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監禁嬢8巻の感想・考察
舞が自分でこじ開けた、昔から引きずってきた苦い記憶。
その隙間に入れようとした、人生を狂わされたとされる元彼のモノ。
十数年ごしの結合により、感情が動かせるという希望はあっけなく崩れ、空虚な自分を再認識させられた舞。
でも、それが引き金になるかのように、裕行の記憶がついに開かれましたね。
カコはもはや裕行に自分を思い出させ、罪の意識で朽ち果てる姿を見るためなら、人を殺めることなど屁の河童なのでしょうか…
警察でさえ手に負えない状況を作り出し、ついに裕行と対峙する最大の場面に差し掛かりましたね。
カコが男であることに、何の違和感を抱かなかったのは、彼?彼女は一度も服のうちを見せなかったからかもしれません。
とはいうのは、他の女性が惜しみなく次々を脱いでいるのに、いつも同じ服で覆われているカコにセクシャリティな面で傷つけられたと想定していたからかもしれません。
70話で一瞬、映った男同士で愛撫し合う姿は異常ですが、さも当然のように捉えられましたが、まるで刑務所のようでした。
また、社会人としての視点を持った時に、ショックを受けないよう、自分の記憶を閉ざして改ざんしていたのも、頷ける部分でした。
まとめ
以上、『監禁嬢』8巻のネタバレと感想・考察の紹介でした。
最後までお読みいただきありがとうございました(^^