この記事では、めちゃコミック配信漫画『クズ人間、治療します。-人格整形外科医-』21話のネタバレ・感想を紹介します。
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『クズ人間、治療します。-人格整形外科医-』21話のネタバレ紹介
もがき苦しむ子どもたち
毒親だのクズだの失礼だ、娘のことは母親の私が一番良くわかっている、他人の家の教育に口出しするなと反駁するほのかの母親。
「教育」は虐待する親定番の言い訳だとヘラっと笑いながら、海馬は放心状態のほのかを支えて立たせ、今日は冷静に話せないから帰ろう、と連れていこうとします。
ほのかを送るなら俺が…と橘が駆け寄りますが、君にはわからないよ、と海馬に言われ、二人が去っていくのをただ見送るしかありませんでした。
母親はテーブルを叩き、鬼の形相で唇を噛んでいました…。
外は雨が降り始めていました。
発作が収まったタイミングを見計らって、タクシーを拾おうと言いながら海馬はほのかの手を引いて歩きます。
うなだれて歩きながら、ほのかが話し始めました。
あの人は昔から私のことなんて見ていなかったーー。
あの人の望み通りに動くだけの、ただの人形だったーー。
人形はそんな顔で泣かないよ、と優しく声をかける海馬。
雨と人混みの中、堪えきれず泣き出すほのかの手は海馬の袖を握りしめていました。
翌朝、ほのかは院長の自宅で目を覚ましました。
昨夜は愛海にタオルや着替えなど用意してもらってそのまま寝付いたようです。
世話になって申し訳ないと思うほのかですが、朝食を知らせに来た愛海はほのかのお泊りに嬉しさが抑えきれていません。
4階にいる海馬に昨夜のお礼を言いに上がってきましたが、パジャマ姿であることを忘れていたほのか。
どうやら奥さんのパジャマだったようですが、サイズが合って良かった、汐里に時々本を読んでくれてありがとう、と海馬は礼を述べました。
ほのかの母親は、やはり鬼のようにほのかに電話していたようで、海馬は母親をブチ切れさせたことを謝りますが、そうでなければ自分が壊れていたかもしれない、とほのかは思います。
母親を「治療」するかどうか尋ねる海馬。
一瞬思案しましたが、ほのかは首を横に振りました。
難儀なタチだねぇ、と言いつつ、海馬は自身の父との関係を話し始めました。
天才脳外科医として世界を飛び回る父親とは折り合いが悪く、海馬にとっては何を考えているのかわからない人だったようです。
母親が亡くなってから殆ど会ってもいませんでしたが、一応結婚を報告に行くと、父親は皮肉たっぷりに言いました。
「お前が人を幸せにできるのか？」
汐里が意識不明になった時、海馬は泣けなかったのだと言います。
汐里を殴った犯人に、あんな言葉を浴びせた父親に、そしてその通りに家族を守れなかった自分自身に対しての怒りが抑えきれなかったのだと。
10年経ってもその時の怒りが消えない、と言う海馬の背を見ながら、傷ついて苦しんでもがいているのは自分だけでは無かったことにほのかは気付いたのでした。
愛海が作ったいつもより豪華な朝食を囲みながら、アイドルのアユナの動画を見る一同。
アユナの母親はアイドルの夢をアユナに押し付け、心のバランスを崩したアユナは海馬の「治療」を受けに来たようです。
しかし、母親の願望を抑制する「治療」により、過度なプレッシャーから開放されたアユナは結局、自分の意志でアイドルになることを目指したのだそう。
わたしも、いつか自分で抜け出さなければいけない、母親の「呪い」からーー。
そんな決意を胸にしながら、ついに海馬家特性あんこバタートーストに挑戦するほのかなのでした。
『クズ人間、治療します。-人格整形外科医-』21話の感想・考察
ほのかは「治療」以外の方法で呪いから抜け出したいようですね。
海馬先生の暗い過去も明かされましたが、苦しんでいる同士にしか分からないものがあるんだなと感じました。
橘はその点において、海馬先生ほどほのかの力にはなれないかもしれません。
まとめ
以上、『クズ人間、治療します。-人格整形外科医-』21話のネタバレ・感想考察の紹介になります。
アイドルのアユナのようにほのかにも、自分に自信を持って、母親の意思ではなく自分の意志で歩んでいけるようになって欲しいですね。
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