この記事では、COMIC ヤミツキ掲載漫画『小悪魔教師サイコ』11話のネタバレ・感想を紹介します。
『小悪魔教師サイコ』11話のネタバレ紹介
殺意のナイフは両手で持って
突然の鋭い物音に、心春のみならず帰りかけた生徒たちや座っていた生徒たちも一斉に音の方へ視線をやります。
心陽にカッターナイフが投げられたと知るや、心春への殺意のこもる嫌われ具合に何故か興奮する礼香。
しかしこの程度では動じない心春。
本当に殺したいなら投げるのではなく両手で持って急所を狙うべきだと言いつつ、礼香相手に寸止めデモンストレーションをして礼香をビビらせます。
全く意に介していなさそうな心春に、篤也は傷害未遂罪だと心配し、犯人を探すべきだと主張しますが。
心春は、相手が怪我すれば傷害罪、怪我しなければ暴行罪で、傷害未遂罪は存在しないという正しい刑法知識を教えると、何事もなかったかのように去っていきました。
その一部始終を、広樹は険しい表情で見ていました。
親切で謙虚で照れ屋の犯人さん
翌日、心春が朝のHRのため教室に入ろうとすると、慌てて出てきた健吾とハチ合わせ。
篤也が指から大量に血を流していました。
処置が終わった一限後、休み時間に保健室で篤也と礼香から事情を聞きます。
今朝登校してきた篤也は、教卓からハンカチがのぞいているのに気付き、誰かの忘れ物かと思って、取ろうとするも引っかかって取れず。
実はハンカチの奥に大量のカミソリが仕掛けられており、それに気付かずに奥に手を突っ込み指を怪我。
さらに、他の人が被害にあってはいけないと、ハンカチとカミソリをなんとか取り出したのだそうです。
これは心春への嫌がらせであると断言する礼香、生徒を巻き添えにしたと心春を糾弾します。
しかし心春は、嫌がらせにしては「謙虚で親切」だと言います。
ハンカチを取ろうとする親切心がなければ発動しないトラップで、心春は他人の物には興味がないので汚れも破れも気にも留めず発動しないと。
さらに、道具を使うばかりで直接襲ってこないからむしろ安心していたと。
私を怖がらすにはガチさが足りないとまで笑顔で言い放つ心春、犯人は照れ屋だと分析します。
しかし本気で来られて刃物が飛び交っても授業が進まないと、心春は犯人の心当たりを礼香たちに尋ねます。
一瞬目を見合わせた礼香と篤也。
クラスは問題児ばかりを集めてあることを告げます。
特に健吾と広樹は昨年度、広樹が死んだハチを健吾の机に入れ、健吾がアナフィラキシーショックを起こし死にかけて以来、不仲だと。
その二人を再び同じクラスにしてあることも不快そうな礼香。
その時、休み時間終了のチャイムが鳴り、一同が保健室を出ようと扉を開けると、そこには無表情に立つ広樹が。
三人を一瞥すると、無言で去っていきました。
ビビり倒した礼香と篤也をよそに、広樹は恥ずかしがり屋だとにっこりした心春、涼しげに次の授業へ向かうのでした。
学年主任お手性の問題クラス3C
更にその翌日、3C生徒が体育の授業中に空の教室へ入った心春、コンセントに差してあった誰かのUSB電源変換アダプターを抜き取りました。
その口元には不敵な笑みが…。
そこからどこかへ向かう途中に3A教師の大多と遭遇、大多は生徒の怪我は担任の責任だと心春を責め立てます。
さらに、週末の新任教師歓迎会には来なくていいと意地悪な笑みで言い放ちますが。
当の心春はむしろ感謝。
ものすごく忙しい新任の自分を気遣って、ありとあらゆる理由で歓迎会に来させまいとしてくれるのだろうと。
爽やかに嫌味返しをして去っていく心春の背に、自分の作った「特別製」3Cを思い知れと、大多が鬼気迫る怒りの笑顔で一人呟くのでした。
その日の放課後、心春は未だ登校してこない信乃崎理人に職員室から電話をかけています。
時を同じくして3Cの教室、誰かが周囲を気にしながらやってきて、黒板に「カサイハヤメロ」と書いて去っていきました。
『小悪魔教師サイコ』11話の感想・考察
アナフィラキシーショックで死なせかけるという事件まで起こした生徒二人を一緒にするなんてどうかしていると礼香も言っていましたが、そんな采配をしたのが大多先生だったのですね。
生徒の将来や安否など気にも留めず、問題児を一挙に寄せ集め、担任は赴任してきた新任に任せた上にイビリ倒すその精神、サイコパスでないとすれば逆に恐ろしい…。
あからさまな敵意を心春に向けているので、もしかすると大多先生も心春の毒牙にかかることになるかもしれませんね。
そして同じく、あからさまな敵意を嫌がらせとして心春に示し続けている誰か。
現時点で犯人フラグを立てられているのは広樹ですが、ミスリードな気がしています。
教卓に何かを入れておく、という犯行は昨年広樹がやったというハチの死骸事件と手口が似ており、犯人と疑われやすいことをわざわざ繰り返すのは不自然です。
そもそも、蜂の死骸を入れたのが広樹だと分かっているのも何故なのか…自首…だとすれば誰かを庇った可能性もありますね。
健吾と殴り合いをしたり、不良の辻に堂々と文句を言える広樹なので、奥手な犯行のやり口もどこか彼らしくないといえば彼らしくないです。
今回、保健室前で立ち聞きしていたのも同様、本当の犯人なら気付かれる前に身を隠すはずだと思うのですが、ドアが開いても堂々と立ったまま…どちらかといえば篤也の容態を確認して去っていったようにも見えました。
ミスリードとすれば、犯人は誰なのか…ですが…。
誰にも気づかれずに教室でカッターナイフを投げる、ことが出来る人物なので恐らく生徒、かつ存在感が薄い人物。
あとの犯行に関しては、早朝や放課後など、誰でも実行可能な時間帯でした。
可能性としてあり得て、意外性が高いのは、不登校の信乃崎理人、でしょうか。
動機は全く分かりませんが…。
恐らく反撃するであろう心春は、新任4日目にして既に行動を開始し始めた模様です。
まとめ
以上、『小悪魔教師サイコ』11話のネタバレ・感想考察の紹介になります。
カッターナイフ投げの次は教卓隠しカミソリ、続いて黒板にメッセージと、連日嫌がらせをする犯人に対し、心春が動き始めました。
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