廣瀬俊さん著・河野慶さん作画の『復讐の教科書』は、マガポケ連載のいじめ被害者と担任教師の体が入れ替わり、立場を駆使して主犯たちに復讐するリスキーでチョイグロな漫画です。
を順番に紹介していきます。
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『復讐の教科書』12巻の発売日と収録話数
こちらはまだ公表前でしたので、過去の発売ペースから予想してみました。
◇『復讐の教科書』の発売ペース
- 1巻：2020年7月9日
- 2巻：2020年9月9日
- 3巻：2020年11月9日
- 4巻：2021年1月9日
- 5巻：2021年3月9日
- 6巻：2021年5月7日
- 7巻：2021年7月9日
- 8巻：2021年9月9日
- 9巻：2021年11月9日
- 10巻：2022年1月9日
- 11巻：2022年4月9日
『復讐の教科書』の単行本は約3ヶ月ペースで発売されているため、12巻の発売日は2022年7月9日と予想できます。
ちなみに、12巻の収録話数予想とマガポケのタイトルのまとめです。
| 話数一覧 | タイトル |
| 96話 | 高校生白鳥が直面したのは… |
| 97話 | 芦屋の死の真相は… |
| 98話 | 「黒瀬」が向かった先は… |
| 99話 | ついに明かされる群青の過去！ |
| 100話 | エリカの企みとは… |
| 101話 | 教室にうごめく黒幕の陰謀！ |
| 102話 | 神童の歪んだ思想に白鳥は… |
| 103話 | 激昂した白鳥は… |
| 104話 | 唯一の手がかりを当たった結果… |
こちらは予想なので、12巻が発売され次第、正式な収録話数へ更新予定です。
それでは続いて、気になるネタバレを見ていきましょう！
『復讐の教科書』12巻の全話ネタバレ紹介
『復讐の教科書』12巻の収録話数は全部で9話分ありますので、順番にネタバレしていきますね！
高校生白鳥が直面したのは…
芦屋の弱い者イジメを正々堂々と糾弾する白鳥！
ところが教室は、イジメられていた側の犬飼をいじる雰囲気になり…。
犬飼自身も卑屈な態度を取っており、優秀な芦屋に叱られても仕方ないと笑う始末です。
すると白鳥は日曜に犬飼を呼び出し、犬飼の想い人・星宮とその友人・夏川と遊ぶお膳立てをしました。
私服を褒められただけで舞い上がった犬飼は、早速星宮に告白してしまい…。
星宮は頭を下げて断り、犬飼は走り去り夏川が追いかけることになるのでした。
白鳥は星宮に、犬飼の何がダメなのか尋ねます。
もしかするとあの教室に根付いていたような優生思想に感化され、星宮も犬飼が弱者だから振ったのではないかと。
ところが星宮はそんな教室の空気に馴染めずにいたらしく、犬飼のことも自分を蔑むから異性として見られないだけなのだと打ち明けます。
お互いに本音を話し合えて、距離が縮まった白鳥と星宮。
ところがその時、白鳥が何者かに突き飛ばされて階段から転げ落ち…！
そしてその場には、いつも芦屋がつけているピアスをつけた人物の姿がありました。
そのピアスとは、群青が白鳥の部屋から押収したものと同じで…。
既に亡くなっているという芦屋は、白鳥によって殺されたのだと、群青はこのエピソードから確信するのでした。
芦屋の死の真相は…
芦屋が死んだのはその事件があった後間もなくだったといいます。
突き落とした件を問い詰めた白鳥は、芦屋に勝負を持ちかけました。
それは悪天候の中、桟橋の先に向かって目隠しをして歩くというもの。
どちらがよりギリギリで止まれるかというチキンレースです！
白鳥はまだ余裕のある地点で足を止めますが、芦屋はギリギリまで進み…。
勝負は芦屋の勝ちですが、白鳥は目隠しに穴を開けただろうと指摘します！
2人は口論になりますが、その時芦屋が足を踏み外してしまいました。
この足場は崩れやすく、ズルをせず耳で判断していれば危険を察知して踏みとどまれたはず。
白鳥は、細工をしたわけではなく芦屋がズルをしたら痛い目を見るような舞台を選んだのだというのです！
足場に捕まって助けを乞う芦屋に、もう懲りただろうと白鳥は手を差し伸べますが…。
その時大きな波がきてしまい、あっという間に芦屋は流されていきます。
慌てて芦屋を捕まえようとした白鳥の手にはピアスだけが残っており、芦屋は溺死。
白鳥はその件を犬飼へ懺悔するように打ち明け、責任を感じて自殺未遂したらしく…。
それを聞いた群青は、当時の白鳥は本当の善人だったのかと戸惑いました。
「黒瀬」が向かった先は…
芦屋の死があった後、生徒たちの誰かをバカにして笑ったり優劣をつけて区別したりする風潮は消え、学校が過ごしやすい雰囲気になったとのこと。
おかげで白鳥もクラスに馴染めたようです。
この件の聞き込みの最後に、群青は白鳥の特徴的な癖はなかったかと尋ねます。
すると夏川が、人知れず怒っている時に手首を掴んでいたと証言。
それを「黒瀬」の中身が黒瀬・白鳥なのかの判断材料とし、群青たちは「黒瀬」の居場所を探すことに決めましたが…。
当の「黒瀬」はさくらに会いに行っていました。
最後に一目見たかった、罪を償ってくると語る「黒瀬」を、さくらは放っておけるはずがなく家に上がらせます。
黒瀬に自殺させるわけにはいかない、自分が支えないとという思いで、さくらが何でも協力すると申し出ると…。
最期にどうしてもやらなきゃいけないことがある、一緒にこの戦いを終わらせてほしいと「黒瀬」は手首を掴みながら頼んできました。
ついに明かされる群青の過去！
群青は、大学時代に所属していたサークルの現役生から連絡を受けます。
そのサークルは屋根裏に活動日誌をしまっており、そこに白鳥の裏の顔について何か書かれていることを期待しており…。
その話を聞いた赤松は、群青と白鳥は過去どんな関係だったのかを尋ねました。
群青は、青春を謳歌した仲間だったのにあんなことになるなんて、と涙を流して12年前のことを振り返ります。
群青が所属していたテニスサークルでは、白鳥・星宮もおり公認のカップルでした。
群青は星宮を特別可愛がり、友達以上の想いを寄せているような雰囲気で…。
当時の白鳥は家庭教師として後のネネ先生を指導しており、この頃から好意を抱かれていた様子。
そして星宮とともに母校へ、教育実習生としてやって来ます。
微笑ましい2人を、生徒会長・仙水エリカが意味深な笑みを浮かべて眺めているのでした。
エリカの企みとは…
神童が受け持つ仙水エリカのクラスの担当となった、教育実習生の白鳥。
すると女子生徒・篠田が、校則で学内恋愛は禁止だから同じく実習生の星宮とは別れろと言い出します！
白鳥はその発言をエリカの差し金かと質問。
2人が付き合っていることは、ペアリングを注意されたことを目撃したエリカしか知らないはずだからです。
鋭い指摘にエリカは焦りますが…クラスメイトたちは笑い出し、陰気な篠田が白鳥たちに嫉妬したのだと言いました。
こうやって弱者が悪者にされる状況に、白鳥は芦屋・犬飼とあったことを思い出し…。
学生が作り出す空気とはこんなものなのかとがっかりしつつ、白鳥は星宮と同棲しているマンションへ帰宅。
そこには大量の嫌がらせの手紙がポスティングされており、白鳥はため息をつきつつこれ以上何も起きないことを願うのでした。
その頃エリカは、クラスメイトと電話をして白鳥を懲らしめようと相談。
遊びに来ていた従兄弟・仙水理人がそれを盗み聞きしていましたが、口止めをしつつイジメの楽しさを教え込むのでした。
翌日、白鳥は自分より先に家を出たはずの星宮が学校にいないことが気になり、下駄箱をチェックします。
するとそこには上履きと一緒に、自宅にポスティングされていた嫌がらせの手紙が！
そこで白鳥は、嫌がらせの矛先が自分ではなく星宮に向いていることに気がつき…。
昨日の時点で伝えておかなかったことを後悔しつつ駆け出す白鳥ですが、当の星宮はニヤつくエリカの前に、公衆の往来で倒れているのでした。
教室にうごめく黒幕の陰謀！
白鳥はとっさに駆け寄ってエリカを問い詰めますが、星宮はエリカに助けてもらったのだと主張。
持病の低血糖で倒れたところを介抱してもらったらしく…。
エリカが去った後、白鳥は嫌がらせの件を星宮に打ち明けますが、証拠もないため信じてもらえません。
生徒のことを信じるようにと怒られてしまい、白鳥は自分一人で解決しなければと思うのでした。
するとエリカ側から夜に2人で話そうと持ちかけられ、メールアドレスを教えるはめに。
公園に呼び出されて、白鳥は星宮への嫌がらせの根拠として、エリカの篠田イジメを知っていることを明かします。
焦るエリカを厳しく追及する白鳥ですが…そこに神童が登場！
神童は2人の話を聞いていたようで、星宮への嫌がらせを注意し、白鳥も神童に頼ればよかったのだと安心します。
ところが神童は、みんなが強くなるための踏み台にしていいのは篠田みたいな弱者だけだと衝撃発言！
神童は優生思想のもとに、弱いものをイジメる土壌を作り上げているようで…。
神童の歪んだ思想に白鳥は…
社会を生き抜く強い人間を育てるためには、弱い人間を踏み台にすることが必要。
みんなで弱者をイジメれば、ズル賢さと団結力が上がるとともに、自分がイジメられないように上手く立ち回る人間関係のスキルも磨かれる。
神童の掲げる優生思想とはこういったもので、エリカにクラスを先導するよう仕向けたのも、白鳥の高校生時代に犬飼をバカにしていい風潮を作っていたのも彼だったのです。
そして神童は白鳥を自分の後継者だと言いだし、ならなければ教師にはさせないと宣言！
もちろん白鳥はそれに抗おうとしますが…。
翌日、白鳥とエリカの「密会写真」が学校に出回っており、教頭先生にまで厳重注意を受けます。
さらには星宮が体育倉庫に閉じ込められ、持病の低血糖で倒れてしまう事態に。
もちろんそれらも神童が裏で手を引いたことであり、怒りのあまり白鳥のタガが外れ…！
激昂した白鳥は…
翌朝、登校した神童は白鳥からの呼び出しの手紙を発見。
白鳥が歯向かってくることを承知で、潰すつもりの神童は指定された屋上へ向かい…。
しかしそこで待ち受ける白鳥は、神童に土下座して彼に従う代わりに星宮に手を出さないよう懇願し始めました！
その様子に歓喜する神童ですが…その隙を見て白鳥はナイフを振り回します。
すると神童は抵抗し、白鳥の震える手からナイフを取り上げて反撃！
物陰に逃げ込む白鳥ですが、すかさず追撃した神童のナイフで鮮血が舞い…。
その血は、白鳥が拘束して潜ませていたエリカのものでした。
さらには神童をエリカごと老朽化した柵に押し付けて突き落とし、２人が争い揉み合った末に転落死するという偽装工作に成功！
ところが息も絶え絶えな神童が、無自覚な影響力を持つ白鳥のような強者こそが無自覚な悪魔なのだと語りかけてきます。
その言葉に呆然とする白鳥と息絶えた神童・エリカを、通りがかった星宮が目撃しており…。
唯一の手がかりを当たった結果…
白鳥・群青の母校である大学を訪ね、サークルの活動日誌を調査する群青と赤松。
その時に群青は、見覚えのないお守りを赤松が持っているのを見つけました。
それは赤松が誰かからもらった物らしく…。
活動日誌を漁っていると、２人は封筒が挟まっていたらしき痕跡を発見しました。
12年前、神童の万年筆を形見として手に入れた白鳥。
公には神童とエリカは付き合っており、そのことについてエリカに聞こうとしていた白鳥の様子が隠し撮りされて拡散、そのせいで神童とエリカが揉めて事故死したということになっています。
ところが神童が白鳥を「無自覚な悪魔」だと発言した現場を目撃していた星宮は、白鳥の事件への関与を疑い、人知れず手紙に書き残して活動日誌に挟んでおり…。
当時の白鳥には見つからなかったものの、時は流れて現在、「黒瀬」がその手紙を握りつぶしていました！
「黒瀬」の中身は白鳥で、群青より先回りして手紙を入手。
自分の過去は誰にも暴かせやしないとし、黒瀬として生きてやるとニヤつくのでした。
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『復讐の教科書』12巻の感想・考察
優生思想に抗う白鳥？
元々正義感の強い人間であることには間違いなさそうな白鳥！
ところが転入した学校の優生思想に触れることで、弱者を守りたいがために考えを歪ませていくかもしれませんね。
当時の白鳥と黒瀬は非常に似ているように感じられますが、どこに彼らの分岐点があったというのでしょうか？
白鳥は闇落ちした善人だった？
芦屋の死の真相とともに明かされた、当時の白鳥の意外な行動。
自分が直接手を下すわけではなく、芦屋を試すような方法で勝負を挑んだあたりは今の白鳥と通ずるところがあり、燃えさかる図書室で不道を試した黒瀬とも被るところがありますね。
もしかすると白鳥は黒瀬が闇落ちしていったような、あったかもしれない黒瀬の未来なのかも…？
「黒瀬」の中身は白鳥？
今回の聞き込みで判明したのは、白鳥の高校時代の様子と1人目の被害者の話のみ。
それで群青たちは本当に、「黒瀬」の足取りを掴むことができるのでしょうか？
そして、例の手癖を見せたということは、やはりこの「黒瀬」の中身は白鳥？
巧妙な物言いでさくらを巻き込もうとしているあたりが、いかにも怪しいですね。
「仙水」関係者が事件を起こす？
今度は群青の過去とともに、白鳥の大学時代が語られようとしています。
ここで一体どんな事件が起きるというのでしょうか？
群青の様子からすると、次は星宮が犠牲者となるものと考えてしまいますが…。
もしかすると黒瀬をイジメていた1人・仙水の関係者？らしき人物がいることも気になりますね！
イジメの黒幕は神童？
早くも星宮に危害が加わるという展開に驚きつつ、当時のやり取りから黒瀬イジメの布石が敷かれていたことにもびっくりですね。
エリカとの因縁があったからこそ、白鳥個人も仙水たちに思うところがあったかも？
そして、白鳥の高校生時代と同じ空気が教室にあったことから、イジメを生み出す空気を神童が作っていたとも考えられるのでは？
白鳥の劣生思想のはじまり？
やはり教室のおかしな空気を作っていたのは、一見いい教師に見えた神童であったことが発覚！
高校時代に優生思想と戦ってきた白鳥と相容れるはずがありませんが、果たしてどう戦っていくことになるのでしょうか？
何も知らず呑気な星宮が巻き込まれてしまう予感しかしませんが…。
これから起こる出来事が、白鳥の劣生思想を生み出したのは確実でしょうね。
白鳥が爆発して闇落ち？
黒瀬の前に白鳥が劣生思想をたずさえて立ち塞がったように、白鳥を潰しにかかる強敵・神童！
黒瀬は捨て身の復讐へと振り切りましたが、白鳥は一体どんな行動を起こすのでしょうか？
そして、それが星宮の命を散らす原因となってしまうのかも…！
白鳥の教師人生は過去の自分との戦い？
神童の歪んだ思想に立ち向かいつつ星宮を守るため、白鳥が選んだ道は人２人の殺害。
その過激さと計画性には、やはり黒瀬に立ちはだかった教師白鳥の片鱗が感じられますね。
そして、神童が今際の際に白鳥へ語りかけた「真の強者」の功罪。
これに強い衝撃を受けたからこそ、白鳥はこれまでの自分を全否定して黒瀬やカレンのような強者を潰す戦いに身を投じたのでしょうか？
黒瀬は本当に死んだのか？
相変わらず運と頭脳で先回りをし、巧妙に相手を出し抜く白鳥！
おそらくさくらを協力者とし、赤松にお守りとして盗聴器か何かを仕込んでいるのでしょうが…。
黒瀬の身体で目覚めたのは彼の方だったという絶望感はありますが、果たして本当に黒瀬は死んでしまったのでしょうか？
「黒瀬」の身体に２人の意識が宿っているなど、彼が本当は生きていることを願ってやみません。
まとめ
以上、『復讐の教科書』12巻の発売日と収録話数予想、ネタバレ・感想考察の紹介になります。
では、最後までお読みいただきありがとうございました♪
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