この記事では、吉永ゆう先生のベツコミ連載漫画『主人恋日記』5話のネタバレ・感想を紹介します。
『主人恋日記』5話のネタバレ紹介
恋愛マスター世那の初デート演習でドキドキしまくる葵
同級生との遭遇を避け、とりあえず地元から離れたところでデートのシュミレーションをするために電車に乗る葵と世那。
メガネではなくコンタクトにしたことを世那に指摘され、あんまり見ないで…と葵が話すそばから、世那が壁ドン、さらにまじまじと見てきます。
だから見ないでと念押しするものの却下され…。
「今日は今までで1番、お前の顔を見る日になるから」
煽らないでよ…!と思う葵の顔は真っ赤です。
やってきたのはショッピングモールで、とりあえず映画でも、となりますが選ぶ基準が分からない葵はチョイスを世那に丸投げ。
世那はリラックスできそうなコメディを選びました。
シアターに向かう途中、ふとスマホがマナーモードだったか気になった葵、ドリンク片手にスマホ探しに手こずっていると、ひょいっと世那がドリンクを持ってくれます。
持っててくらい言えばいいという指摘に、改めて自分の対人関係の下手くそさを認識し、先が心配になる葵。
その点、世那はすごく気遣い上手だーー。
人のほとんど居ないシアターで、並んでコメディ映画を見ながら、フッと同時に笑ったりもして。
おかげで本当に葵は少しリラックスできたようです。
フードコートでお昼を食べつつ、映画の感想を言い合う2人。
これからあの映画観る度にお前のこと思い出しそう、という世那を見て、やはり今日はいつもとモードが違う気がする、と思う葵。
このあと行きたいところはないか訊かれますが、また世那に任せると答えると、一方に付き合うのではなく、こういう時は対等なのだとちょっと怒られます。
対等って…ああいう感じーー?
近くのテーブルでドリンクを飲ませ合いっこしている高校生カップルの自然なやりとりが目に入ります。
カップルなんて今まで羨ましいと思ったこと、なかったのにーー。
その様子を見ていた世那、自分の飲んでいたドリンクを葵に差し出します。
「いや、ちがう」
「欲しそうに見てたじゃん」
「だからちがうって(焦)」
否定しながらもつい先程のカップルを見てしまう葵、今度は彼氏が彼女の口元についた食べ物を取ってあげています。
わたしは別に世那とああいうことがしたいわけじゃーー。
その時、世那の手も葵の顔の方へ伸びてきて…口元を拭うかと思いきや、触れたのは髪!
ドキッーー。
ハンバーガーのソースが髪に付かないように…ということらしく、あぁ…と落ち着こうとしますが。
「もっと後ろのカップルに対抗してみる?」
気づかれてたのかと焦る葵、対抗する意味がわかんないと言いますが、あっちから見れば俺らもカップルだし盛り上がってないと思われたくないと返す世那。
カップルじゃないんだからどう見られても関係ないじゃん!と、痴話喧嘩のようなものを繰り広げます。
なんか緊張感なくなっちまった、と残念そうな世那でしたが、こっからは気楽に行こうぜ、友達デートってことで、と雰囲気を切り替えてくれました。
友達デート、の響きで余計な肩の力が抜けた葵は、本屋に行きたいとリクエスト。
友達と割り切れば、世那と居ると居心地がいいと感じます。
お互いがデートを楽しめたことに喜びを感じる二人
ゲームセンターやペットショップなど、デートを楽しんでいた葵でしたが、ふと鏡に映った見慣れない自分と世那の姿を見て急に冷静になってしまいます。
気が緩みすぎーー。
夕飯を作らなくてはいけないから、という理由でそろそろ帰りたいと伝えます。
世那みたいな人を私が独占するなんて、私にはもったいない1日だったよーー。
いつもの分かれ道で、デートのイメージはできたのかと訊かれ、自分は出来たが世那にとっては物足りなかったのではと思った葵は、貴重な休みを使わせてしまったことを謝ります。
「ごめん…か」
世那は少し悲しげな顔でため息をつくと、やっぱり家まで送ると申し出ました。
そのリアクションで、自分の返答がまた対等な関係を崩してしまった事に気付いた葵。
家の前に着き、じゃあな、と立ち去ろうとする世那の後ろ姿に、勇気を振り絞って声をかけました。
「き…今日はありがとう…!た…楽しかったよ?私は…」
尻すぼみにはなったものの、世那には効果てきめんだった様子で、少し赤くなった顔を手で隠しています。
先程謝られたことで、葵は今日楽しくなかったのだと思っていたらしく。
「楽しんでたのは俺だけかと思っただろ」
照れたような怒ったような、けれどまっすぐにこちらを見つめ返す世那の表情を見て、またドキッとする葵。
じゃあな、ともう一度言い立ち去る世那ですが、少し歩くと葵を振り返ります。
その表情は、葵が今まで見たことのない表情でした。
ただいまーと家に帰ると、待ち構えていた宇乃からはどうだったのかと質問攻め、樹からはお土産の催促で、日常に帰ってきたと息をつく葵。
寝る前にいつものメガネ姿に戻り、鏡を見ながら、いつもの自分に戻ったのにさみしく感じるのは何故なのか…と考えます。
ーー楽しんでたのは俺だけかと思っただろーー。
世那はこんな私といても楽しいと思ってくれたのだと思い、ふふっと笑みが溢れます。
明日もメガネを外して学校に行ってみようかなーー。
そんなことを思いながら眠りにつく葵なのでした。
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『主人恋日記』話の感想・考察
もう、お前ら付き合っちゃえよ。(笑)
始終そう思わざるを得ないデート、もといデートシュミレーションでしたね。
さすが恋愛経験豊富な世那、人目をはばからない壁ドンや髪タッチ、デートのエスコート、ドキドキさせながらも葵を上手にリラックスさせる手腕も素晴らしい。
デートの時はどちらかが相手に付き合うのではなく、対等だから言動もお互いに対等にするのだ、という点に関しては感心してしまいました。
それがお互いが楽しめているという証になるのだなと。
勉強になります、恋愛マスター…!
ですがマスター、すでに葵を他の男に渡すの惜しいと思ってそうなのに、送り出していいんですか…?
好きな子の恋愛を応援しよう的なやつなのでしょうか。
でも当の葵は、
・友達デートだと思ったらリラックス≒異性として意識しまくり
・世那は自分には勿体ない≒世那は最上級にいい男
という世那への恋愛サインに全く気づいていない。
その調子で自尊心の低さを恋愛と絡めると、自分みたいな人間にはこれくらいが丁度いい、という誰にとっても失礼な妥協で当て馬徳永が選ばれるのでは…?
まとめ
以上、『主人恋日記』5話のネタバレ・感想考察の紹介になります。
お互いすでに意識していそうなのに、まだまだすれ違うであろうことが予測される初デート(シュミレーション)でした。
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