この記事では、さの隆さん原作のマガポケ連載作品『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』154話のネタバレ・感想を紹介します。
君が僕らを悪魔と呼んだ頃154話のネタバレ
この話は単行本14巻収録予定です。
悠介の生きた意味が明かされる…
受付に立つ緑の元に、絵を見て戻ってきたのは会澤でした。
しかし会澤は、緑の絵を悠介じゃないと酷評。
続いてやって来たシュウと共に、自分達の知る悠介という悪魔とはまったく違うと言うのです。
それを聞いた緑は”良かったー…!”と安心した表情。
過去の悠介と直に関わった2人なら、きっと違和感を抱くだろうと思っていたのです。
そして、悠介が記憶をなくした後、バイトの帰り道で見せた姿と重なる部分もあると言うシュウ。
それを聞いて会澤は、藤森兄妹と一緒に暮らしていた間の悠介は、ほんの一時でも罪を忘れられたのだと指摘するのでした。
次に、絵の前から動かない明里へ緑が話しかけに行くと、そこには号泣する明里の姿が。
同様に涙を流す環と共に、緑の絵を通して2人が好きだった悠介に会うことができたと、感謝の気持ちを伝えます。
緑は悠介が死んだ事件の後、沢山の人に話を聞かれ、悠介は悪魔じゃないと必死に訴えたとのこと。
しかし世間は誰も信じず、挙句に悪魔の仲間だと非難されたのだと言いました。
悠介の被害者から見れば、彼は極悪人であることを、緑が否定するつもりはありません。
それでも緑たち兄妹は悠介に救われたのです。
“あなたが私達を悪魔と呼んだ頃 私は確かに幸せだった―…”
そう述懐しながら見るのは、4人で雪だるまを作った時を描いた絵、タイトルは「君が僕らを悪魔と呼んだ頃」。
そして緑は、来場者を通して読者に語り掛けます。
“あなたの目に斎藤悠介の姿はどう映りましたか―…?”
“誰にも左右されないあなた自身の言葉で あなた自身の答えを”
“その答えを得ることこそが 私が彼を描き続けた意味 そして彼がこの世に生まれた意味の一つだと思うのだから”
“おぞましい罪にまみれ 悪魔と呼ばれ その罪の記憶を失った一人の男の―”
最後に、悠介の肖像画を見せ、物語は幕を閉じるのでした。
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君が僕らを悪魔と呼んだ頃154話の感想
それぞれが見た「悠介」像
タイトルが「君ら」でなく「君」であること、「僕」でなく「僕ら」とあることがずっと疑問でしたが、そこに秘められた意味がようやく明らかにされました。
それは悠介に関わった一人ひとり、読者一人ひとりに対して問題提起していたから、そして藤森兄妹がそれだけ悠介を大事に思っていたからだったんですね。
登場人物はそれぞれ異なる形で悠介と関わりましたし、読者は悠介の苦悩や迫害を受ける様子を多く見せられ、ある種偏った面から悠介を見守っていました。
価値観やこれまでの人生経験も異なり、悠介の人生については人によって、様々な結論が生まれることでしょう。
しかし一つの結論に収束することがないのは当然として、一人ひとりがそれぞれの結論を出すことこそが重要であり、悠介の生きた意味になるのだと、緑は最後に教えてくれました。
最初は猟奇的なサスペンス作品と思いきや、罪と許しについて問題提起を行う素晴らしい社会派作品でしたね。
さいごに
以上、『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』最終回のネタバレと感想でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^
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